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日程:2021年12月3日(金) 晴れ
コース概略:西武新宿線鷺ノ宮―(西武線)―西武秩父/御花畑-(秩父鉄道)-皆野
・・・<皆野アルプス>・・・破風山(626m)・・・秩父華厳の滝=(バス)=
皆野駅-御花畑/西武秩父―鷺ノ宮
今年最後の紅葉見物に秩父地方の破風山(はっぷさん)を訪ねた。
2017年の同じ時期に紅葉目当てに訪れ、今回2回目である。
***2017年の記事👉こちら***
”破風山”は一般的には奥秩父主脈ルートにあり甲武信ヶ岳の少し東に位置する2318mの高山を思い浮かべる。東西二つのピークからなりその間の山頂尾根が平坦なため遠方からは台形の形に見えるので識別し易い山である。
しかし、今回の秩父の破風山は標高は626mと低山で、山の紅葉としては最終番の出番として知られている。
奥秩父の破風山は”はふさん”と呼ぶのに対して今回の破風山は”はっぷさん”と呼び名が異なる。
お目当ては勿論破風山山頂近くの猿岩周辺の紅葉である。
前回は12月5日でやや遅かったので今年はと期待して猿岩へ。
猿岩から少し山頂へと上ったところから紅葉ゾーンが始まり輝く美しい紅葉の樹々が続き大満足。前回よりもかなり綺麗な紅葉だった。
猿岩近くで青空に煌めく紅葉・・・以下の写真はいずれもクリックで拡大できます・・・
<コースルート>
<クリックで拡大・クリアー化>
<コースタイム>
<クリックで拡大・クリアー化>
皆野駅~前原の不整合~大渕登山口~<皆野アルプス>~前原山~男体拝~猿岩~破風山
秩父地方の今回の皆野町方面や、小鹿野町方面の登山口へのアクセスは都心から大変遠い。
自宅を午前7時過ぎに出発してから、西武線、秩父鉄道を乗り継ぎようやく3時間近くかかって10:15に秩父鉄道皆野駅(みなの)に到着。
登山のスタート時刻としては甚だ遅いが、ここから歩いて行ける低山なので何とかなる時間ではある。
皆野駅から荒川を渡る皆野橋からは眼下を流れる荒川と川の向こう側にはこれから向かう破風山、川の正面側には宝登山の姿が見えて気持ちが昂る。
スタートは秩父鉄道皆野駅
荒川の向こうに破風山(左奥のピーク) 右側にはロウバイの宝登山
登山口の手前に「前原の不整合」という地質学上貴重な場所があり、前回は気づかず立ち寄らなかったので今回は見過ごさず立ち寄る。
車道から荒川の河川敷に10m強下ると、直立した15m程の崖の岩肌の下部に色の異なる岩質が見られる。
説明板の解説によると、下部が約1億5000万年前の秩父帯のチャートで、その上にやや白っぽい秩父盆地を構成する1500万年前の地層が重なっているとのこと。
このように年代の大きく異なる地層が重なっていることを地質学では「不整合」と呼ぶそうで、ここも両地層が露頭していて顕著に見え大変珍しいことから国の天然記念物に指定されている。
露頭している地層不整合の「前原の不整合」の崖
説明板(拡大して確認下さい)
さて、前原の不整合で国道とは分かれ山側に少し上っていくと破風山の大渕登山口がある。
赤い実をたわわにつけた木が青空に目立っている。
初めて見る姿で何だろうと思って帰宅後調べて見るとツルウメモドキというらしい。
皆野アルプス大渕登山口
たわわに赤い実をつけているツルウメモドキ
登山口にある登山者カウンターのポッチを押して山道に入る。
ところがここで大ポカ。
この登山者カウンターから右上方向が本来の破風山ルート
カウンターを押して直ぐ右の尾根目指して上るルートを見過ごし、前回歩いている安心感か踏み跡を漫然と進んだ結果沢沿いの道に入り込んでしまった。
2ヵ所程沢の堰堤横を通過しておかしいなあと思い前回のGPSログを見て間違いに気づく。戻るのも大変なのでここから右上に見えている尾根を目指して崖を強引によじ登るハメとなってしまった。
何とか足場を確保しながら急な斜面を上りきり登山道の尾根道に復帰。ヤレヤレである。
ここから破風山を経由して秩父華厳の滝までの本日歩く縦走路は「皆野アルプス」と呼ばれている。
スタートから大ミスのルート間違いログ
樹林帯の尾根道を進み最初のピークの前原山(347m)に到着。
ここには珍しい四等三角点がある。
この先で初めて開けた場所があり、南側に秩父のシンボルである甲武山、さらにその右に奥秩父の長い連なりが見える。
三角点がぽつんと立つ前原山
南側の展望が開け、秩父のシンボル武甲山が登場
飛龍山(中央)から和名倉山(右のなだらかなピーク)へと続く奥秩父の山並み
さらに尾根を進み岩稜地帯のやや狭い尾根に入る。
ここは前原岩稜と呼ばれているが、名前程の難しさはなく、クサリがあるものの使用しないでも通過できる程度のヤセ尾根である。
手造りの山靴形の道標に前原岩稜表示
前原岩稜のヤセ尾根を進む
長生荘バス停分岐を過ぎて植林帯を少し進むと再び自然林の尾根道に入る。
初めて赤いモミジが現れ期待が高まる。
ここからは楽しい広葉樹の尾根道となる。
長生荘なバス停からのルートと合流して少しだけ植林帯
尾根の登山道にダンシングツリー
初めての鮮やかな紅葉の木登場
広い尾根道に紅葉が徐々に増えて楽しい尾根歩き
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大きな1枚岩を上ると突然北東方面が開ける展望地に飛び出す。
ここが「男体拝(なんたいおがみ)」である。
前回は見えなかったが、今回はここから日光の男体山が確かに見えている。名前の由来が確認でき嬉しい。
眼前の山は宝登山で1月下旬から2月上旬には黄色いロウバイが山頂をうめ早春到来を告げてくれる。
山腹に広がるゴルフ場はミッションヒルズCCで難コースに苦しめられた記憶がよみがえる。
男体山はこの宝登山の左手遥か奥に薄っすらとであるが確かに眺められるのである。
男体拝の展望所
眼前にはロウバイの宝登山と中腹に広がるゴルフ場
よく見ると遠方遥かに日光男体山の姿
男体拝から少し進むと風戸からの「関東ふれあいの道」と合流するが、その手前に「山靴のみち/平成8年に開通」の可愛い標識が現れる。
今歩いてきた大渕登山口からこの合流地点までの尾根道を登山道として整備して「山靴のみち」としたもので感謝に絶えない。
合流地点にも「山靴を友に歩きしやまのみち」と書かれた「山靴のみち入口」の標識がある。
「山靴のみち」開通に感謝
ここが「山靴の道」入口
この標識の後ろから歩いてきて、ここから関東ふれあいの道で破風山へ
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この風戸から合流する関東ふれあいの道は破風山を経由して札立峠から水潜寺へと続くが、道幅も適度で歩き易い。
大きな広葉樹が増えて広い尾根道を気持ち良く進む。
葉が緑から徐々に黄色、オレンジ色の樹々が増えて美しい。
広葉樹がぐんと増えて気持ちの良い尾根道が続く
まだまだ青葉の木もあり
紅葉の樹々もあり
やがて猿岩の手前まで来る。
破風山・猿岩への案内標識があるが、この表示を無視して標識の裏側に続く尾根の上りへと取り付く。
実は猿岩へは表示のとおり進んで猿岩の基部に到達した後岩壁に取り付くのが正規のルートだが、今回とるルートはネット情報で初めて知ったルートで正規ルート経由より簡単にピークに着けるとの事でトライ。
尾根の急坂の上りは確かに滑りやすく足場の確保をしっかりして上方を目指す。
しかし距離は短くあっけなく上部にたどり着くと、前方に岩尾根が見えてくる。
この岩尾根を少し進むと三角形の大きな岩のピークが見えてくるが、これが猿岩である。
標識の後側の尾根に取り付く
ゴツゴツした岩を越えれば三角形の猿岩
猿岩への最後の上り
誰もいない猿岩のピークからは見晴らしがすこぶる良い。
南方に武甲山、東側に蓑山、北側に城峯山がよく見える。
奥武蔵から武甲山への山並み
蓑山と皆野町市街/右奥は奥武蔵の山々
北側には城峯山(左端のピーク)から続く山並み
猿岩からけっこう厳しい岩の下りをクサリも使いながら慎重に下り立つ。
あらためて下部から猿岩を眺める。
猿岩を基部から見上げる
猿岩から上方のモミジ谷へと向かうと素晴らしい紅葉ゾーンに突入する。
紅葉ショーは赤、オレンジ色を中心に幾重にも重なりボリューム感満点で日本の秋の美しさを実感する。歓声をあげて足がなかなか進まない。
時々黄色に輝く木も現れ素敵である。
今シーズンの最後を飾る紅葉鑑賞も大満足で終えることができた。
ボリューム感満点の赤、オレンジ色の紅葉が続く
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もみじ谷を進むと黄色も輝く
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美しい紅葉ゾーンが続くが徐々にクールダウン
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東屋の手前で紅葉帯も終わり、アセビの中を進むとすぐ破風山の山頂(626m)に着く。
午後1時の到着で、皆野駅スタートから約2時間40分と予定どおりである。
東屋が見えてくると紅葉帯も終了
破風山の立派な山頂標
破風山にて
山頂は狭いが松の木の脇に立派な山頂標、小さな赤い祠、三角点がある。
3、4組程座れば目いっぱいだが到着時は5,6名がランチ、休憩中。
三角点のあるやや狭い山頂
赤い祠 新発売のしじみ塩ラーメンは味良し
山頂からの眺めは西側の木が伐採されたようで前回より格段に展望が開け、360度の大展望が広がっている。
特に本日は快晴の冬空で年に何回かないほどのクリアーな眺望でやや興奮気味である。
標高600m一寸の低山と思えない展望ポイントだ。
西側には両神山のギザギザの八丁尾根が続いているが、前回は山頂から少し西側に寄った場所からしか見えなかったが、今日は山頂から全体をすっきり眺められ存在感を示している。
両神山の右手には岩峰鋭い双耳峰の(小鹿野)二子山が際立っている。
両神山~二子山の眺め
ギザギザの八丁尾根が続く両神山
存在感抜群の小鹿野二子山
南方は眼下に皆野町や秩父市の市街、幾つかのゴルフ場が広がり、その奥に武甲山の姿が大きく雄大な景色である。
武甲山の左手には奥武蔵の山並みが続いている。
武甲山(右端)から左へ横瀬二子山~奥武蔵の山並み
武甲山の麓には秩父市の市街地が広がる
皆野町を抱える蓑山(左手前の山)と右奥に奥武蔵の山々
北東~北側には日光の男体山から白雪の頭だけが覗く日光白根山、さらに赤城山へとクリアーな眺めが続き、前回は見ることが出来なかった展望である。
特に日光白根山の右手前に皇海山も見えて、今秋クラシックルートを歩いた喜びを思い出し嬉しい。
赤城山~日光白根山~男体山の連なり
日光白根山、男体山を中核とする日光、足尾連山
<クリックして拡大のうえご覧ください>
子どもは食べ物でこんなに変わる : 体によい食べ方を教えていますか
たおやかな峰をなす赤城山
<クリックして拡大のうえご覧ください>
北西には標高1038mの城峯山が山頂に建つ電波塔を目印に見えている。
中央左側のピークがアンテナ建つ城峯山
破風山~札立峠~如金峰~大前山(653m)~天狗山(655m)~秩父華厳の滝
下山ルートは前回と同じく皆野アルプス<如金峰コース>で下る。
山頂からすぐ下には紅葉の樹々が少し続き今年の紅葉見納めとする。
破風山の西側の山頂下にも紅葉の樹々が続く
札立峠の鞍部は四差路となっていて、交差するのは札所34番の水潜寺への北側の下山ルート、水抜き登山口への南側への下山ルートである。
道が交差する札立峠
札立峠には心休まる観音さん
交差ルートを見送って直進し、上り返して如金峰の大きな岩を目にする。
ここは直登せず右側から大岩を巻いていく。
富士山信仰の浅間大神
際立つ大岩の如金峰
この辺りからヤセ尾根が続き道幅も狭いので慎重に進む。
武蔵展望台という岩のピークからは南側に和名倉山など奥秩父の山並みがくっきりと見える。
ヤセ尾根歩きが続く
このクサリ場を上れば武蔵展望台
武蔵展望台からは和名倉山(左)と奥秩父主脈の山々
やがて、大前山(653m)のピークを通過。
大前山の山頂すぐ下には神式の石像が祀られしめ縄が掛けられている。
一旦、鞍部まで岩々したヤセ尾根を下るが、途中で武甲山方面の展望場所がある。
鞍部では天狗山を経由せず大前集落へ下る近道があるが見送り上り返して天狗山を目指す。
大前山山頂
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山頂下の祈り場
一本松と武甲山方の眺め
下ってきた岩場を振返る
ここでは近道を見送り天狗山経由ルートへ
鞍部から上り返すと本日の最高標高点天狗山(655m)に到着。
山頂には大天狗さんの祠が祀られているのみでピーク感はなく展望も得られない。
天狗山山頂
お天狗さんの祠
天狗山からは下りに入り、暗い植林帯が続きうっとうしい下山ルートとなる。
一時、大前の集落に入って明るくなるが、すぐまた植林他の下りが長く続く。
林をようやく抜けて川を渡った所が華厳の滝登山口で車道に出る。
午後2時半過ぎに下山完了で、破風山山頂から約1時間10分と下山は早い。
ここから大前集落へ下山開始
写真では明るく写っているが暗闇の植林地帯へ
一旦明るい大前集落に出てほっと一息
案内にしたがって右へ 民家の間を進んで再度暗い植林帯へ
華厳の滝登山口に下山完了
車道から登山口を振返る/左の廃屋は消石灰の窯跡
バス便までまだ時間があるので秩父華厳の滝に立ち寄る。
小振りながら華厳の滝と呼ぶだけあって清らかで美しく流れ落ちている。
14:56発の皆野駅行バスに乗車し帰途についた。
清らかに流れ落ちる華厳の滝
今年の紅葉はコロナ明けの北アルプスの穂高連峰・涸沢から始まり、奥武蔵の隠れたる赤紅葉コースの甲仁田山、そして今回の秩父の破風山で締める充実した秋山歩きとなった。
<アクセス>
往:阿佐ヶ谷(7:31)=(バス/220円)=(7:36)鷺ノ宮駅
鷺ノ宮(7:47)―(西武線/760円)―(8:12)所沢(8:24)―
(8:50)飯能(8:53)―(9:41)西武秩父・・・御花畑(10:02)―
(秩父鉄道/390円)―(10:15)皆野
復:秩父華厳前(14:56)=(バス/240円)=(15:20)皆野駅(15:47)―
(16:00)お花畑・・・西武秩父(16:07)―(16:59)飯能(17:08)―
(17:34)所沢(17:35)―(17:43)小平(17:44)―(18:00)鷺ノ宮
(以上)